FXで為替相場をチェックしてみるとBidとAskと表記されているのを確認する事が出来ます。例えば、Bidが110円55銭、Askが110円60銭などというように二つの値が表示されているのです。為替相場の値がどうしてふたつあるのかというと、それは取引業者が提示する売値と買値が異なっているからであり、この表示を2wayプライスと言います。Bidというのは取引業者から見た買値、つまり投資家から見ると売値を表します。
それに対してAskというのは取引業者から見た売値、つまり投資家から見た買値となります。Askは場合によってはOfferと呼ばれる場合もありますが、どちらも同じ意味となります。このBidとAskは常にBidの方がAskよりも低くなりますが、どの程度低くなるのかは取引通貨ペアや取引業者によっても異なります。BidとAskの差の事をスプレッドと呼び、FXで取引をする際にはこのスプレッドの差が少ない業者を選んだ方が投資家にとっては出費を抑える事が出来ます。
例えば、米ドルUSDと日本円JPYの為替相場であったとすると、米ドルを購入する場合は投資家はAskをチェックし、米ドルを売る場合はBidをチェックする必要があります。BidとAskの値が違うという事は、仮に同じ為替相場で米ドルを売るのと買うのを同時に行ったとすると、スプレッドの差の分だけ損失が発生するという事になります。そのために、FXで短期売買取引をする場合は必ずスプレッドの値は確認をしておいた方が良いです。