FXを行っているとポジションという言葉が出てきますが、これは決済を行って損益が確定する前の状態の事を言います。外貨を購入する場合は買いポジション、あるいはロングポジションと呼ばれ、その逆は売りポジション、あるいはショートポジションと呼ばれます。例えば、1ドル100円で買いポジションをしたとし、その後1ドル102円にまでなった場合、ただポジションを持っているだけではまだ損益が確定するわけではないです。決済を行う事で初めて損益が確定するのです。
FXでは安く買って高く売るのが利益を得るための基本となるので、円で取引をする場合は円安傾向が続くと思うなら買いポジション、円高傾向が続くと思うならば売りポジションから入るべきです。ただ、FXをしている場合は相場の読みが外れてしまう事はよくある話であり、もしも含み損が発生した場合についても決済を行わなければ損失とはならないという事になります。それならば損失をしている間はポジションを維持して決済を行わなければ良いのかというと、そういう訳にはいかないです。FXでは証拠金維持率が一定以下になった場合には強制的に決済を行うロスカットが発動するようになっていて、損失が一定以上になってしまうと決済されてしまいます。
それを防ぐために証拠金の追加を行うなどをして証拠金維持率を上げるという手もありますが、いずれにしても損失が続くようだと却ってひどい結果を招いてしまう可能性も高くなるので、含み損が発生した場合は損切りをうまく行う必要があります。