FXを行う際の取引業者は何社も存在していますが、どこを選んでも大差はないだろうなどと適当に選ばない方が良く、業者の選択の判断基準の一つとして信託保全がきちんと行われているかどうかという事が挙げられます。1998年に外為法が改正された事によってFXの取引業者が多数出てきましたが、それに対して法整備が不十分であったこともあって悪質な業者も中には存在していました。FXを始める際には証拠金を専用の口座に預けますが、通常は顧客の資産と業者の資産はきちんと別々に管理を行うべきであるのにそれをきちんと行っていない業者がありました。そうした業者が業績が悪化して倒産し、顧客の資産がほとんど戻ってこないというトラブルも過去に起こった事があります。
ただ、最近では顧客の資産をきちんと守るために第三者に信託保全を行うように義務付けられたので、現在のFXでは投資家の資産は万が一取引業者が倒産する事になったとしても以前と比べると大分安全に守られるようになっています。それでは信託保全については現在では気にしないで良いのかというと、決してそのような事は無くて業者を選ぶ時には信託保全がどのようになっているのかはきちんと調べておいた方が良いです。信託保全が義務付けられているとは言っても、その内容については取引業者によっても異なっているので絶対に安心であるとは言い切れないのです。既に取引を始めている場合であっても、信託保全についてあまり意識していなかった場合であれば、一度はきちんと自分の取引している業者ではどのようになっているのかを見ておくのが安心です。