FX（外国証拠金取引）では、異なる2つの通貨で構成される通貨ペアを取引し、為替レートの変動をうまく利用して利益をねらいます。つまり、FXで得られる利益として、まず第1に挙げられるのが為替差益です。例えば、米ドル円の通貨ペアを、1米ドル＝100円のレートにあるときに、1万通貨分を買ったとします（ロングポジション）。その後に、米ドル円のレートが円安方向に振れて、1米ドル＝110円になったとすると、米ドルの価値が日本円で10円分上昇したということですから、10円×1万＝10万円の利益が出ることになります。
この2つの通貨間の相対的な値動きから得られる利益を為替差益と呼びます。なお、上の例で、逆に、レートが円高方向に振れて、1米ドル＝90円になったとすると、米ドルの価値が10円分低下することになりますから、この場合には10万円の損失が生じます。もう1つ、FXで得られる利益としてスワップがあります。スワップとは、通貨ペアの2つの通貨間の金利差から毎日付与されるポイントのこと。
高金利通貨と低金利通貨のペアで、高金利通貨についてのロングポジションをとっている場合は、そのポジションを持っている間ずっとスワップポイントがつきます。現在、日本円は歴史的な低金利状態にあり、ほとんど全ての通貨に対して金利が低くなっています。そのため、他通貨買い、日本円売りのポジションを保有していれば、他通貨の金利の高さに応じたスワップの利益が得られます。